「少しでも早く身体を引き締めたい!」という一心で、トレーニングとファスティング(断食)を組み合わせて行っていませんか?
巷では、断食はダイエットやデトックス効果があるといわれています。
しかし、断食と筋トレの組み合わせはおすすめしません!
食事を取らなくなると、その分体重が落ちて痩せていくのは事実ですが、その方法は健康的なやり方とはいえず、リバウンドも起こしやすくなるため。
また、栄養を十分に摂ってない状態で筋トレを行うと、筋トレの効果が思うように現れなかったり、体力が足りずにバテてしまって質の高いトレーニングができなくなってしまいます。
今回は、筋トレと断食の組み合わせがNGである理由と、断食のデメリットをご紹介します。
目次
断食のデメリットとは?
一定期間食事を取らないことで、腸内環境などをリセットさせる「断食」。
度々話題になる食事方法ではありますが、一定期間食事を取らないことで起こりうるデメリットは多いです。
ちなみに、ファスティングと断食は同じものとして見られがちですが、実は食事内容に少し違いがあります。
・断食…水のみ摂取し、食事は一切取らない
・ファスティング…食事は取らないが、酵素ドリンクなどを摂取する
今回は、これら2つをほぼ同じものとして、断食についてのデメリットをご紹介します。
断食で痩せにくい身体になる
断食をすると、確かに脂肪は落ちますが、それと同時に筋肉も落ちていきます。
筋肉が少なくなってしまうと代謝も落ちてしまうため、断食をする前よりも痩せにくい身体になってしまいます。
また、取り込まれるエネルギーが少なすぎると、身体はエネルギーを保持するため、食事の栄養素などを溜めやすくなります。
極端に食事を減らしたり、断食を行ったりすると、確かに一時的に体重は落ちるかもしれませんが、その後の食事で太りやすくなってしまうなど、リスクが大きい食事方法です。
水分が失われることによるリスク
普段、私たちは食事をする際に、1回の食事につき1Lの水分を摂取しているといわれています。
実際に断食を行えば、体重は減少しますが、それは脂肪よりも水分が減っているという一時的なものです。
実は、体重も1日の中で1~2㎏ほど変動を起こします。
ですので、ファスティングで多少の体重変動があっても、食事を取ると元の体重に戻ってしまうことがほとんどです。
深刻なリバウンドになりやすい
ダイエット目的で断食を行ってしまうと、深刻なリバウンドを引き起こしやすくなります。
例えば3日間断食をして3㎏体重が落ちたとすると、身体が飢餓状態になっています。
よほど我慢をしないと、3日間何も食べなかったあとの食欲に耐えきれずに暴飲暴食をしてしまいます。
3日間の断食で3㎏の体重を落としても、3㎏以上のリバウンドをしてしまうという結果になります。
また、先ほどご紹介したように、断食を行うと、脂肪と一緒に筋肉が落ちてしまいます。
断食で落ちた筋肉は、その後の食事では戻ってくることがなく、リバウンドする際には3㎏の脂肪として蓄積されます。
結果的に、断食の前後で体重は±0だったとしても、落ちた筋肉と同じ重さの脂肪が余計についてしまうため、以前よりもボディラインにメリハリがなく、ぽっちゃりとした体形になってしまいます。
断食は絶対にしないほうがいい?
普段の生活スタイルや、食生活にもよりますが、例えば
・デトックス
・内臓を休ませる
・塩分過多、油の過剰摂取による肌荒れの改善
これらを目的として断食やファスティングを行っている方もいらっしゃいます。
食生活の乱れによる不調を、一定期間食事をリセットすることで改善するという方法です。
本格的に断食を取り入れている方は、栄養士の指導の下で極度の栄養失調などにならないように行っています。
ダイエットや身体を引き締める目的で行うファスティングはおすすめしませんが、デトックスなどの目的で行う場合は適切な管理の下で行うようにしましょう。
筋トレと断食を組み合わせてはいけない理由
ファスティングは、ダイエットや身体を引き締める目的で行うことはおすすめできません。
特に、身体に負荷をかける筋トレとの組み合わせはNGです。
BOSTYでは、トレーニングと食事は切っても切れぬ関係にあるとしています。
トレーニングで傷ついた筋肉は、その後の食事で栄養を補給し、回復させる必要があるためです。
トレーニングのパフォーマンスが下がる
断食している間は、身体にエネルギーが足りていない状態です。
エネルギーが不足している状態でトレーニングを行っても、良いパフォーマンスは期待できません。
筋トレは毎回同じ内容で行うのではなく、前回よりも1回でも多く回数をこなす、1㎏でも重いダンベルを持つなど、前回の記録を超えていくことでボディラインが変化していきます。
エネルギーが不足していると、自分の筋肉を追い込むことができなくなってしまうため、結果的に筋トレとしての意味もなくなってしまいます。
確かに、身体を引き締めるためには、筋トレだけを行うのではなく、食事の見直しも必要ですが断食などで過度に食事を取らないのはNGです。
足りないエネルギーとしてタンパク質が分解される
身体を動かすための重要なエネルギーとして、炭水化物などに含まれる糖質が挙げられます。
糖質は太りやすい栄養素ではありますが、筋トレだけでなく、1日の活動においてとても重要なエネルギー源となります。
断食や過度な糖質制限を行ってしまうと、エネルギーになる栄養素が足りないため、身体は体内のタンパク質を分解してエネルギーに変えてしまいます。
筋トレで傷ついた筋肉を回復させるには、普段の食事でタンパク質をしっかり摂り、他の栄養素もバランス良く摂取することが重要です。
筋トレは、適切な食事と併せることでより効果が期待できます。
十分な栄養が摂れない断食と筋トレは、組み合わせないようにしましょう。
BOSTYで推奨している食事について
BOSTYでは、過度な食事制限は行っていません。
健康的で、正しい食生活を行いながら週に2~3回筋トレをすることで、美しいボディラインを作ることができます。
BOSTYが推奨している食事のポイントをいくつかご紹介しますと
・タンパク質をしっかりと多めに摂る
・糖質は過度に制限するのではなく、摂りすぎないように適度な量を食べる
・1日のエネルギー源となる朝食は、抜かずにしっかり食べる
・脂肪になりやすい食材を避ける
などがあります。
タンパク質は、トレーニングで傷ついた筋肉を回復させるために必要な栄養素です。
筋トレを普段から行っている方が、よくプロテインのドリンクを摂取しているのはそのため。
食事だけでは足りない栄養素をドリンクで補っています。
糖質は、先述しましたように、完全に排除してしまうと身体を動かすエネルギーが不足してしまいます。
しかし、糖質が多いラーメンやうどん、カレーライスなどを多く食べてしまうと、身体に脂肪がつきやすくなるので避けるようにしましょう。
筋トレの成果を十分に発揮できるよう、食事の知識をしっかりと得ておくことも重要です。
BOSTYでは、筋トレ期間中に推奨している食材や食事の取り方について、コラムやYouTubeなどでご紹介しておりますので、ぜひご覧下さい。
筋トレと断食の組み合わせはNG?まとめ
理想のカラダを作るために、筋トレと断食は組み合わせてはいけない手法です。
筋トレは身体を鍛えて引き締めるために行うものですが、断食は腸内環境のリセットなどが目的です。
「痩せたい」「体重を落としてスリムになりたい」と思うばかりに、断食と筋トレを組合わせて行うのはおすすめできません。
それぞれの目的をしっかりと理解し、身体を引き締めたいのであれば、断食などの過度な食事制限をするのではなく、トレーニングに合った食事を取り入れるようにしましょう。