筋トレは、筋肉を限界まで追い込み、筋繊維を傷つけ、その後傷ついた筋肉をしっかりと回復させることで筋肉を強くするためのトレーニングです。
ただストイックに筋肉を追い込んで体を鍛えたとしても、思うようなトレーニングの効果は表れません。
むしろ、筋トレ後に適切な休憩を挟まないと、「オーバートレーニング症候群」に陥ってしまう可能性があります。
オーバートレーニング症候群は、トレーニングに打ち込みすぎるあまりにプロのスポーツ選手でさえもオーバートレーニング症候群となってしまうようなものです。
今回は、オーバートレーニング症候群にならないために、筋トレの正しい知識を紹介します。
目次
オーバートレーニング症候群とは?
オーバートレーニング症候群とは、スポーツや筋トレによって生じた疲労が十分に回復せずに蓄積されることによって引き起こされる症状です。
慢性疲労の状態になってしまい、初期状態はパフォーマンスの低下が起こり、重症化すると気分の落ち込みや抑うつなど、精神的な症状も表れます。
一時期、元Jリーグのトッププレイヤーがオーバートレーニング症候群となり、戦線離脱してしまったというニュースから、一般的にも注目されるようになりました。
オーバートレーニング症候群の主な症状
オーバートレーニング症候群は、筋トレやスポーツを行うことで身体に蓄積される疲労が十分に回復されずに、そのまま積み重なって慢性化してしまう状態です。
トレーニングのパフォーマンスの低下だけでなく、軽い運動やトレーニングでもすぐに疲れやすくなってしまう、食欲不振などの症状があります。
オーバートレーニング症候群:初期症状
筋トレや運動のパフォーマンスの低下が見られます。日常生活には支障がないレベルですが、筋トレの質が落ちてしまったり、スポーツの成績等が落ちたりします。
オーバートレーニング症候群:中期の症状
身体の不調が目に見えて表れます。
軽い負荷のトレーニングでも続けられず、身体が思うように動かなくなってきます。
オーバートレーニング症候群:慢性化
易疲労性や全身の倦怠感、睡眠障害、食欲低下などが起きます。
オーバートレーニング症候群が慢性化してしまうと、日常生活に支障が出るレベルの症状があらわれます。
オーバートレーニング症候群:重症化
オーバートレーニング症候群は、重症化すると気分の落ち込みが見られるようになります。
筋トレだけでなく何も手がつかないというほどの活力の低下、抑うつ症状なども見られます。
オーバートレーニング症候群は「努力家」ほどなりやすい?
オーバートレーニング症候群は、トレーニング経験者や元アスリート、極限まで自分を追い込もうとする努力家の方がなりやすいといわれています。
自分を高めたいと思うあまり、十分な休息を得ずにトレーニングを行うと、オーバートレーニング症候群になってしまいます。
「追い込みたい」、「記録を上げたい」、という気持ちから、十分に休息を取らないままでいるのは、逆に結果につながらないだけでなく、コンディションにも悪影響になります。
オーバートレーニング症候群が重症化すればするほど、オーバートレーニング症候群を克服するまでに時間がかかってしまい、トレーニングや競技への復帰が困難になってしまいます。
もし、
・軽い負荷のトレーニングでも身体が思うように動かない
・全身の倦怠感が続いている
などの自覚症状があり、「オーバートレーニング症候群かもしれない」と不安がある方は、スポーツ専門のクリニックなどに相談するようにしましょう。
オーバートレーニング症候群を予防するには?
筋トレは、限界まで筋肉を使い果たすほどのトレーニングを集中して行うことで、筋繊維が傷つきます。
しかし、筋トレで傷ついた筋肉は、しっかりと休養を取らないと回復しません。
オーバートレーニング症候群は、トレーニングによる疲労の蓄積から起こるものです。
オーバートレーニング症候群を予防するには、十分に休息を取り、トレーニングの疲労をしっかりと回復させることが重要です。
休息を取るのも筋トレの内
休養が足りない状態で筋トレに取り組むと、この筋繊維の回復が十分にできないため、せっかく取り組んだ筋トレの効果を期待できません。
また、毎日全身のトレーニングを行ってしまうと、疲労が抜けずに、トレーニングに質高く取り組めなくなります。
部位を変更してローテーションでトレーニングするなど、工夫することが大切です。
そして、トレーニングのし過ぎにより、怪我をしたりオーバートレーニングの症状が出やすくなったりします。
ストイックに取り組むことだけが、身体を変える近道ではありません。
しっかりと休養を取りながらトレーニングを行うことも重要です!
トレーニングの管理はしっかり行う
オーバートレーニング症候群の予防法として、普段からコンディションチェックを行うという方法があります。
オーバートレーニング症候群は、診断基準が難しく、「少し調子が悪いだけ」「ちょっとした疲れ」と判断されがちです。
普段から、自分のコンディションを他の人と共有することで、オーバートレーニング症候群の早期発見にもつながるとされています。
パーソナルトレーニングジムのBOSTYは、指導にあたるトレーナーは、お客様一人ひとりの状態を徹底してチェックするよう心がけております。
そして、お客様の現在の体力・筋力に合わせたトレーニングを提供することにより、効率よく筋肉に負荷を与えることができ、ダイエットやボディメイクを成功させてきました。
もし、今おひとりでトレーニングを行っていて、「頑張っているけれど成果が出ない」「今やっているトレーニングが自分に合っているか不安」という方は、お気軽にBOSTYの無料カウンセリングにお越しください!
オーバートレーニング症候群とは?まとめ
スポーツや筋トレによって生じた疲労が十分に回復せずに蓄積されることによって引き起こされる症状が、オーバートレーニング症候群です。
ストイックなスポーツ選手が陥る症状と思われていましたが、ボディメイクを行っているトレーニーの方も、十分な休息がないと、オーバートレーニング症候群に陥ってしまうことがあります。
トレーニングは、無理をせず、しっかりと休息をとることも重要です。
普段から、ご自身のトレーニングやコンディションを管理して、無理なく、正しく筋トレに取り組みましょう。